洗濯機の排水詰まりは、一度発生すると日常生活に大きな不便をもたらしますが、日々のちょっとした心がけと習慣を身につけることで、その発生を大幅に予防することができます。予防策の基本は、排水経路に汚れを蓄積させないことです。まず、最も重要なのが「洗濯前のポケットチェック」です。小銭、ティッシュペーパー、レシート、髪飾りなどの異物がポケットに入ったまま洗濯されると、それが排水口や排水管で詰まりの原因となります。洗濯前には必ず衣類のポケットを空にする習慣をつけましょう。次に、「糸くずフィルターのこまめな清掃」です。洗濯機には、洗濯物から出る糸くずをキャッチするためのフィルターが備わっています。このフィルターにゴミが溜まりすぎると、排水不良の原因になるだけでなく、溢れたゴミが排水口へ流れ出てしまう可能性があります。縦型洗濯機のゴミ取りネットや、ドラム式洗濯機の糸くずフィルターは、洗濯のたび、または数回に一度は必ずゴミを取り除き、洗浄するようにしましょう。さらに、「洗剤の適量使用」も重要な予防策です。洗剤や柔軟剤を規定量より多く使用すると、溶け残りやすくなり、それが皮脂汚れや糸くずと結合して排水管の内壁に付着し、詰まりの原因となります。特に液体洗剤やとろみの強い柔軟剤は注意が必要です。洗剤は製品の指示に従って適切な量を守って使用しましょう。また、「風呂の残り湯の使用を控える」ことも詰まり予防に繋がります。節水のために残り湯を利用する家庭も多いですが、残り湯には皮脂や髪の毛、石鹸カスなどが含まれており、これらが排水経路に流れ込むことで詰まりを誘発しやすくなります。可能な限り水道水での洗濯を心がけるか、残り湯を使用する際は洗濯槽クリーナーなどで定期的に槽内を洗浄しましょう。最後に、「排水口や排水トラップの定期的な清掃」です。年に1~2回程度を目安に、洗濯機を移動させ、排水口のパーツを分解して内部の汚れを物理的に取り除く習慣をつけましょう。LIXILやミヤコなどのメーカーでは、排水トラップのお手入れ方法を公開しており、参考にできます。これらの日々のケアと習慣を実践することで、洗濯機の排水詰まりを未然に防ぎ、快適な洗濯環境を維持することが可能です。