それは、いつものようにトイレに入った朝のことでした。ふと足元を見ると、ウォシュレットの本体側面からチョロチョロと水が滲み出て、床が濡れているではありませんか。「え?どこから?」と目を凝らすと、本体と便器の境目あたり、横からじわりと水が広がっているのが見えました。これが、我が家のウォシュレット横からの水漏れとの格闘の始まりでした。最初は「給水ホースの接続が緩んでいるのだろう」と安易に考えていました。すぐに止水栓を閉め、ウォシュレットの電源プラグを抜いてから、モンキーレンチで給水ホースのナットを締め直しました。これで大丈夫だろうと止水栓を開けてみると、確かに一度は止まったように見えたのですが、数時間後にはまた同じ場所から水が滲み出ているではありませんか。焦りを感じながら、インターネットで「ウォシュレット 横から 水漏れ」と検索しまくりました。すると、給水ホース以外にも「水抜き栓」や「パッキン劣化」、「給水フィルターの詰まり」など、様々な原因が挙げられているのを発見。取扱説明書を引っ張り出してきて、水抜き栓の位置を確認。私のウォシュレットには本体側面に小さな水抜き栓が付いていました。まさかと思い、これも手で締め直してみましたが、残念ながら状況は変わりません。次に試したのは、給水ホースを外し、給水口の奥にある「給水フィルター」を掃除することでした。小さなブラシでフィルターの網目を丁寧に擦ると、目に見えないくらいの小さなゴミやサビがびっしり付着していました。これも原因の一つかもしれないと期待し、元に戻して止水栓を開けてみましたが、やはり結果は同じ。相変わらず横から水が滲み出ています。ここまでくると、「これはもう自分で直せるレベルではないな…」と諦め半分で、専門の水道業者に連絡することにしました。業者の方が到着し、私のこれまでの試行錯誤を聞いた上で、まずは丁寧に水漏れ箇所を診断してくれました。そして、原因はウォシュレット本体内部の「バルブユニットの劣化」にあると判明。どうやら長年の使用で部品が摩耗し、そこから水が漏れていたようです。業者の方は慣れた手つきでウォシュレットを分解し、劣化したバルブユニットを新しいものに交換してくれました。作業時間は30分ほど。交換後、止水栓を開けて水漏れがないことを確認し、無事に修理は完了しました。
ウォシュレット横からの水漏れ体験